Stable Diffusionは、AIを活用した画像生成技術の一つです。自分の思い描いた画像を簡単に作り出すことができるため、多くの人々から注目を集めています。しかし、Stable Diffusionを使いこなすには、適切なプロンプトの入力が不可欠です。そこで今回は、「stable diffusion プロンプト例」というテーマで、具体的なプロンプトの使い方と注意点についてご紹介いたします。画質、スタイル、世界観、構図など、さまざまな要素を指定することで、より細かな指示が可能となります。ぜひ、この記事を参考にして、自分だけのオリジナルな画像を作り出してみてください。
画質を調整するプロンプト
画質を調整するプロンプトの一例として、以下のような表現があります。
プロンプト: “high quality, crisp images, 8k, beautiful views, detailed details, landscape photos, bright colors”
このプロンプトでは、画質を重視した鮮明で美しい風景写真を生成するためのキーワードを含んでいます。”高画質”と”鮮明な画像”というキーワードは、生成結果において画質の向上に寄与する役割を果たすことが期待されます。また、”8k”というキーワードは、非常に高解像度な画像を生成するために重要な要素です。さらに、”美しい景色”と”詳細なディテール”というキーワードは、景色の美しさや写真の詳細な情報を引き出すために重要な役割を果たします。最後に、”風景写真”と”明るい色彩”というキーワードは、生成される画像が風景写真であり、明るく鮮やかな色彩を持つことを意図しています。
このようなプロンプトを使用することで、AIに対して特定の要素や条件を指示することができます。例えば、風景写真のなかでも高画質で詳細なディテールが表現され、明るく美しい色彩を持つ画像の生成を促すことができます。
これは画質やディテールに重点を置いた写真を求める際に役立つプロンプトです。生成結果が入力に忠実に従っているか確認する際にも、このようなプロンプトの活用が有効です。ただし、プロンプトの結果は一意ではなく、生成モデルやパラメータによっても異なる場合がありますので、複数のプロンプトを試し、最適な結果を得るよう調整することをおすすめします。
画像のスタイルを指定するプロンプト
絵柄やスタイルを指定するためには、以下のようなプロンプトが有効です。
- 絵柄に関するプロンプト:例えば、「dog」というキーワードに加えて、「絵柄に関するプロンプト」として具体的な指示をすることで、AIはそのイメージに合った絵柄の画像を生成することができます。柴犬の画像を生成する際には、「dog, 絵柄に関するプロンプト」といった具体的な指示を入力することが重要です。
Stable Diffusionはさまざまな絵柄に対応しているため、自分の好みに合わせた幅広いスタイルの画像を生成することができます。例えば、水彩画や鉛筆画など、特定の絵柄を指定したい場合も、それに合わせたプロンプトを入力することで、AIが理想に近い絵柄を表現することができるでしょう。
さらに、画像生成においてはプロンプトの重要性が強調されます。プロンプトによっては、画像の品質や特定の要素の強調など、さまざまな効果を得ることができます。例えば、画像の品質を向上させたい場合には、「4k」や「bestquality」といったプロンプトを入力することで、高品質な画像を生成することができます。
また、「detailed」というプロンプトは、画像内の特定の要素に詳細な描写を施す効果があります。例えば、「detailed eyes」と入力することで、目の詳細な描写を要求することができます。このように、プロンプトを工夫することで、AIが生成する画像の特徴を細かく指定することができます。
絵柄やスタイルに関するプロンプトをうまく活用することで、AIが生成する画像の表現力を向上させることができます。自分のイメージに合わせた絵柄やスタイルの画像を作り出すためには、具体的なプロンプトの指示が必要です。絵柄やスタイルにこだわった画像を生成したい場合には、ぜひ絵柄に関するプロンプトを活用してみてください。
世界観を指定するプロンプト
世界観を指定するプロンプトについて紹介します。このプロンプトを使うことで、特定の世界観や雰囲気を持った画像を生成することができます。
絵柄・スタイルのプロンプトにも似たような要素がありますが、ここではあくまで背景や場所に焦点を当てます。以下にいくつかの具体例を紹介します。
- “fantasy world” :ファンタジーな世界を想像する画像を生成します。魔法やドラゴンが存在するような場所をイメージしてみましょう。
- “cyberpunk city” :サイバーパンクな都市を描いた画像を生成します。高層ビルやネオンの光、未来的な雰囲気が特徴です。
- “mystical forest” :神秘的な森をイメージした画像を生成します。幻想的で美しい光景が広がる森の風景を想像してみてください。
- “post-apocalyptic wasteland” :終末の世界をイメージした画像を生成します。荒廃した街や廃墟の風景が現れるかもしれません。
これらのプロンプトを使って、さまざまな世界観を想像してみましょう。例えば、ファンタジーな森の中で魔法を使う少女の姿、サイバーパンクな都市で走るバイクのイメージなどが浮かびます。
また、これらのプロンプトに時間帯や天候の要素を組み合わせることで、さらに具体的な世界観を作り出すことができます。例えば、”cyberpunk city, at night”や”mystical forest, with fog”など、独自の世界をイメージしてみてください。
Stable Diffusionはプロンプトに対して強弱を加えることで画像を生成しますが、具体的な世界観を指定するプロンプトでは、背景や場所の要素に重点を置くことが大切です。その際には、短い英文やキーワードで的確に指定することがポイントです。
プロンプトの工夫によって、様々な世界観に基づいた画像を生成することができます。是非、自分が思い描く世界を作り出すために、Stable Diffusionのプロンプトを活用してみてください。
構図を指定するプロンプト
構図を指定するプロンプトは、生成される画像の視覚的な印象を変えるために重要な役割を果たします。同じ被写体でも、アングルの違いによって全く異なる雰囲気の画像が生成されます。以下に、構図を指定するプロンプトを紹介します。
4.1 カメラアングル
カメラアングルを指定するプロンプトは、被写体との相対的な位置関係を表現するために使用されます。以下はよく使われるカメラアングルのプロンプトです。
- from below: 下からのアングルで撮影されたような画像が生成されます。被写体をより強調したい場合に使用します。
- from above: 上からのアングルで撮影されたような画像が生成されます。被写体をより小さく見せたい場合に使用します。
- from side: 横からのアングルで撮影されたような画像が生成されます。被写体のプロフィールを強調したい場合に使用します。
- from behind: 後ろからのアングルで撮影されたような画像が生成されます。被写体の背中やヘアスタイルを見せたい場合に使用します。
これらのプロンプトを組み合わせることで、被写体の全体像や特定の部分を強調した画像を生成することができます。
4.2 視線に関するプロンプト
視線に関するプロンプトは、被写体の視線の方向を指定するために使用されます。以下はよく使われる視線に関するプロンプトです。
- looking at viewer: 被写体がカメラに向かっているようなカメラ目線の画像が生成されます。視聴者とのつながりや直接的なコミュニケーションを意図したい場合に使用します。
- looking away: 被写体がよそを見ているような画像が生成されます。カメラ目線ではないため、あえて距離を置いた雰囲気を表現したい場合に使用します。
- looking back: 被写体が振り返っているような画像が生成されます。後ろ姿や背中の表情を表現したい場合に使用します。
これらのプロンプトを組み合わせることで、被写体の視線の方向によって異なる表情や雰囲気を持つ画像を生成することができます。
被写体の部位やサイズを指定するプロンプト
被写体の部位やサイズを指定するプロンプトは、画像内での被写体の位置や範囲を指示するために使用されます。以下はよく使われる部位やサイズを指定するプロンプトです。
- full body: 被写体全体が画像内に収まるような画像が生成されます。縦長の画像サイズがおすすめです。
- face focus: 顔に焦点を当てた画像が生成されます。被写体の表情や特徴をより詳細に描写したい場合に使用します。
- portrait: 肩から顔までが写るような画像が生成されます。被写体の表情やファッションを強調したい場合に使用します。
- upper body: へそや胸から上の領域が写るような画像が生成されます。被写体のポーズや服装を重視したい場合に使用します。
- lower body: 腰から下の領域が写るような画像が生成されます。被写体のスタイルやボトムスを重視したい場合に使用します。
- cowboy shot: 被写体の太ももより上の領域が写るような画像が生成されます。被写体をよりダイナミックに表現したい場合に使用します。
これらのプロンプトを組み合わせることで、被写体のポーズや位置を指定し、特定の部位やサイズを強調した画像を生成することができます。
以上が、構図を指定するプロンプトの例です。これらのプロンプトを使いこなすことで、より具体的なイメージに近い画像を生成することができます。是非、お試しください。
注意点と活用例
Stable Diffusionは、画像生成AIとして非常に便利なツールですが、利用する際にはいくつかの注意点があります。以下では、注意点と具体的な活用例について説明します。
6.1 注意点
Stable Diffusionを使用する上での注意点は以下の通りです。
6.1.1 希望の画像が出力できるまで何度も試行する必要がある
Stable Diffusionを使用して画像を生成する場合、一度の試行で必ずしも望み通りの画像が出力されるわけではありません。出力結果を基にプロンプトを修正しながら何度も試行する必要があります。そのため、時間的な余裕を持って作業することが重要です。
6.1.2 プロンプト内容とは全く関係のない画像が出力される可能性もある
プロンプトの内容によっては、指定した内容と関係のない画像が出力される可能性があります。これは、AIの学習データやモデルの特性によるものです。そのため、出力結果には注意が必要です。
6.1.3 同じ条件でも毎回異なる画像が出力される
同じプロンプトを入力しても、Stable Diffusionは毎回異なる画像を出力します。そのため、気に入った画像が出力された場合は、すぐに保存することをおすすめします。
6.1.4 商用利用する際は著作権などに注意が必要
Stable Diffusionで生成した画像を商用利用する場合、著作権などに注意が必要です。法律や規約に違反するコンテンツや個人情報を広めることは禁止されています。また、元の画像が著作権に違反していないかも注意が必要です。
6.1.5 英語でのプロンプト入力が基本となる
Stable Diffusionは基本的に英語対応です。日本語を入力しても画像は作成されますが、精度は落ちる傾向にあります。プロンプトを作成する際は、英訳して指示を行う方が効果的です。
6.2 活用例
Stable Diffusionの具体的な活用例について説明します。
6.2.1 キャラクターのデザイン
Stable Diffusionを使用することで、オリジナルキャラクターのデザインを手軽に作成することができます。例えば、「cute girl with long hair」といったキーワードをプロンプトに入力すれば、可愛らしい髪の長い少女のイラストが生成されます。
6.2.2 ロゴの作成
Stable Diffusionは商用利用にも活用することができます。企業のロゴやブランドのイメージに合ったアイデアをプロンプトに入力すれば、ロゴの作成に役立つイラストが生成されます。ただし、商用利用する際は著作権に注意しましょう。
6.2.3 アート作品の制作
Stable Diffusionを使用して、アート作品を制作することも可能です。例えば、「abstract art with vibrant colors」といったキーワードをプロンプトに入力すれば、鮮やかな色彩で抽象的なアート作品が生成されます。
以上のように、Stable Diffusionを活用することでさまざまな用途に応じた画像を生成することができます。注意点を把握しながら、自分の目的に合ったプロンプトを作成してみてください。効果的なプロンプトを入力することで、より満足度の高い画像が生成されるでしょう。
まとめ
Stable Diffusionを活用することで、キャラクターのデザインやロゴの作成、アート作品の制作など、さまざまな用途に応じた画像を生成することができます。注意点を把握しながら、効果的なプロンプトを入力して、自分の目的に合った画像を作り出してみてください。