OpenAIの開発者プラットフォームには、開発者リソース、チュートリアル、APIドキュメント、ダイナミックな例などがあります。最近、GPT-3.5 Turboモデルがアップデートされ、新機能が追加されました。今回の記事では、GPT3.5-turbo 16kの新機能について、使い方や価格について解説していきます。
GPT3.5-turbo 16kの新機能について
1.1 コンテキスト長が4倍になった16kバージョン
従来のGPT-3.5 Turboモデルは4kトークンのコンテキスト長が利用可能でしたが、GPT3.5-turbo 16kでは、コンテキスト長が4倍の16kトークンになりました。
これにより、1回のリクエストで20ページ程度のテキストを処理することができます。特に、長い文章や日本語の小説を扱う際に大変便利な機能となっています。
新しいGPT3.5-turbo 16kモデルへのアクセスは6月27日に自動的にアップグレードされますが、それ以降も旧モデルへのアクセスは明示的に指定すれば可能です。
ただし、旧モデルへのアクセスは9月13日までとなっています。
1.2 関数呼び出し機能の追加
新たに追加された関数呼び出し機能は、自身で定義した処理を組み込んだチャットが実現できる機能です。
これにより、モデルはユーザーの入力に基づいて関数を呼び出すための引数を含むJSONオブジェクトを知的に出力することができます。これは、他のツールやAPIと統合するのに最適です。
関数呼び出し機能を試す場合、2回以上OpenAI APIをコールする必要があることがあります。
また、Function callingを使う場合、functionsというパラメータに関数に関する情報を与える必要があります。関数に関する情報を含んだデータを作成する方法も説明されています。
GPT3.5-turbo 16kの価格について
2.1 入力トークンのコスト削減
GPT3.5-turboの料金改訂により、入力トークン側の料金が25%安くなりました。これにより、1Kの入力トークンあたり$0.0015になります。この変更により、より多くの開発者がGPT3.5-turboを利用しやすくなりました。
2.2 16kバージョンの価格設定
gpt-3.5-turbo-16kモデルは、1Kの入力トークンあたり$0.003、1Kの出力トークンあたり$0.004で価格設定されています。これにより、より多くのトークンを処理することができる16kバージョンも手頃な価格で利用することができます。
まとめ
この記事では、GPT3.5-turbo 16kの新機能として、コンテキスト長が4倍になった16kバージョンと関数呼び出し機能の追加について解説しました。
また、価格面では入力トークンのコスト削減と16kバージョンの価格設定について説明しました。最後に、GPT-4のウェイティングリストについても触れました。
今後もOpenAIは、さらに強力で使いやすいAIモデルの開発に取り組んでいくことでしょう。開発者や企業にとって、これらの新機能や価格改訂は大変有益であり、AI活用の幅が広がることが期待されます。